WHAT YOU WILL LEARN
この記事で分かること
- ✓長期・積立・分散それぞれの意味
- ✓三つを組み合わせてもリスクは残ること
- ✓商品を選ぶ前に決めたい金額と目的
投資を始めようとすると、先に「どの商品が良いか」を探したくなります。でも、商品名より前に決めたいのが、どのくらいの期間、いくらを、どう分けて持つかです。
金融庁も資産形成の基本として紹介しているのが、長期・積立・分散という三つの考え方です。
三つを一つの習慣として考える
- 01長期
短い値動きだけで判断せず、時間を味方にする
- 02積立
決まった金額を、無理のないペースで続ける
- 03分散
値動きの異なる複数の資産に分ける
3つを組み合わせても元本割れの可能性はあります。余裕資金から考えましょう。
長期は時間、積立は買い方、分散は持ち方の考え方です。どれか一つだけでなく、三つを組み合わせることで、短期の値動きに振り回されにくい形を目指します。
長期は、短い値動きだけで決めないこと
投資した資産の価格は上がることも下がることもあります。長く続ける考え方は、今日や来月の値動きだけを理由に、毎回判断を変えないための土台になります。
ただし、長く持てば必ず利益が出るわけではありません。使う時期が近いお金まで投資へ回さないことが大切です。
「長期」は、ただ待つことではない
長く持つと決めた後も、目的と金額が今の暮らしに合っているかは定期的に見直します。収入が減った、家族が増えた、数年以内に使う予定ができた。そのような変化があれば、積立額を下げたり一時的に止めたりすることも選択肢です。
続けることは大切ですが、最初に決めた金額を守り続けることが目的ではありません。暮らしを守りながら続けられる状態を作ることが目的です。
積立は、判断の回数を減らすこと
決まった金額を定期的に投資すると、「今が買い時か」を毎回決める負担を減らせます。高いときにも安いときにも買うため、購入価格をならす効果が期待できます。
大切なのは、生活費を圧迫しない金額にすることです。続けられない額より、見直しながら続けられる額を選びます。
例えば、積立を始めたために毎月のカード支払いが苦しくなり、必要なときに積立資産を取り崩すなら、金額が今の家計に合っていない可能性があります。余裕が小さい時期は、金額を抑える、現金の備えを先にするという順番でも構いません。
「多く積み立てられる人がえらい」のではなく、自分の生活を崩さずに続けられる人が、自分に合う仕組みを作れていると考えます。
分散は、一つに頼りすぎないこと
値動きの異なる資産や地域へ分けると、一つの値下がりが全体へ与える影響を抑えることが期待できます。ただし、分散しても市場全体が下がれば資産は減るため、元本保証になるわけではありません。
商品数を増やせば必ず分散になるわけでもありません。名前の違う商品を複数持っていても、中身が同じ国や同じ企業へ偏っていれば、値動きが似ることがあります。「いくつ持っているか」より、中身が何へ投資されているかを確認することが大切です。
始める前に、三つのお金を分ける
投資へ回す額を考える前に、手元のお金を役割で分けてみましょう。
横にスライドして確認できます
| お金の役割 | 例 | 考え方 |
|---|---|---|
| 日々使うお金 | 生活費、固定費 | すぐ使える場所へ置く |
| 急なときのお金 | 故障、休職、医療などへの備え | 値下がりしにくく取り出しやすい形を優先する |
| 先のためのお金 | 当面使う予定のない余裕資金 | 投資の目的と期間を考える |
この境界は人によって異なります。雇用や家族の状況、近い将来の予定によっても変わるため、一般的な目安だけで決めず、自分の暮らしから考えます。
値下がりしたときの自分を先に想像する
投資を始める前は、増えた場面を想像しやすいものです。反対に、評価額が下がった画面を見たとき、自分がどう感じるかも考えておきます。
- 毎日確認して不安になりそうか
- 積立をすぐ止めたくなりそうか
- 生活費まで減ったように感じそうか
不安が強そうなら、金額を小さくする、確認する日を決める、仕組みをもう一度理解するなど、続けやすい工夫ができます。リスクへの感じ方は知識の多さだけで決まらず、性格や生活状況でも変わります。
フクロウ型だけが向いているわけではない
調べて長期で考えるフクロウは、この三つを取り入れやすいタイプです。ただし、調べすぎて始められないこともあります。その場合は、比較項目を「目的・費用・中身」の三つへ絞り、決める日を置くと前へ進みやすくなります。
細かな管理が苦手な人は、自動積立と年一回の確認に絞る。変化を楽しむ人は、土台となる長期分と試してよい少額を分ける。同じ原則でも、続け方はタイプに合わせて変えて構いません。
今日のはじめの一歩
商品を探す前に、次の三つをメモしてください。
- 何年後に使う可能性があるお金か
- 毎月いくらなら、値下がりしても生活を変えずに続けられるか
- 一つの商品や地域に偏っていないか、何を確認したいか
このメモが、商品や制度を比べるときの自分用の基準になります。
投資には元本割れのリスクがあります。本記事は一般的な情報提供であり、特定の金融商品の推奨ではありません。
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