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つかうチェックリスト#住まい#住宅ローン

持ち家のお金は、ローンの返済だけではありません

2026年8月14日 更新読了 約8マネタイプ編集部

WHAT YOU WILL LEARN

この記事で分かること

  • 返済額と家賃を並べて比べると、何を見落とすか
  • 毎年かかる維持費のおおよその桁
  • 完済したあとも続く支出があること

「家賃12万円を払い続けるより、返済11万円で持ち家のほうがいい」

住まいを考えるとき、この比べ方をしたことがある方は多いと思います。ただ、この式には両側に載っていないものがあります。持ち家には、返済とは別に毎年出ていくお金があるからです。

この読みものでは、その「別に出ていくもの」を並べます。持ち家がよい・賃貸がよいという話はしません。

まず結論

住宅ローンの返済額と家賃を直接比べると、持ち家側の負担を小さく見積もります。

比べるなら、返済 + 固定資産税 + 保険 + 管理費 + 修繕の積み立てと、家賃を並べてください。

ポイント| どちらが得かではなく、両方を同じ物差しに載せることがこの記事の目的です。

返済のほかに、毎年出ていくもの

横にスライドして確認できます

項目性質賃貸では
固定資産税・都市計画税毎年。市区町村へかかりません
火災保険・地震保険毎年または数年分をまとめて借家人向けの保険がかかります
管理費・修繕積立金毎月(マンション)家賃に含まれます
修繕・設備の入れ替え不定期。まとまった額大家の負担です

戸建てには管理費や修繕積立金がありませんが、**そのぶん自分で積み立てておく必要があります。**外壁、屋根、給湯器。いずれ必ず来る支出が、毎月の請求として来ないだけです。

桁の感覚

  • 固定資産税は、個人が持つ住宅と土地の平均で見ると年10万円前後が1つの目安です。ただし土地の評価額で大きく変わり、都市部ではこれよりかなり高くなります
  • 火災・地震保険は、家計調査で持ち家世帯を含む平均が年1万5千円ほどです。掛け捨てぶんの数字で、建物の構造や補償内容で変わります

どちらも「あなたの家の金額」ではありません。桁を間違えないための目安としてお使いください。正確な額は、納税通知書と保険証券に書いてあります。

買うときに一度だけ出ていくもの

毎年の話とは別に、購入の年にまとまって出ていくお金があります。

  • 頭金
  • 登記費用、仲介手数料、ローンの事務手数料、保証料、印紙税、不動産取得税など(諸費用)
  • 引っ越し費用、カーテンや照明、家具の買い替え

諸費用については、公的な統計に平均額が公表されていません。「新築なら価格の3〜7%」といった目安が広く流通していますが、出どころをたどれる一次情報が見つからなかったため、マネタイプでは金額の目安をお出ししていません。

見積もりの段階で、不動産会社や金融機関から実額の内訳をもらってください。ここは推定ではなく実額が取れる項目です。

完済したあとも、ゼロにはなりません

住宅ローンを完済すると返済はなくなりますが、固定資産税、保険、管理費、修繕は続きます。

老後の家計を考えるとき、「ローンが終わるから住居費はゼロ」と置くと、実際とずれます。完済後も年10〜20万円台の住居費が続くと見ておくほうが、あとで慌てずに済みます。

とくにマンションは、修繕積立金が築年数とともに上がる設計になっていることが多く、老後にかけて負担が増える方向です。長期修繕計画があれば、いつ・いくらに上がる予定かが書かれています。

賃貸側にも、載っていないものがあります

公平のために、賃貸側も並べます。

  • 更新料(2年ごとに家賃1か月分など。地域によって慣行が違います)
  • 火災保険(借家人賠償責任保険)
  • 引っ越しのたびの敷金・礼金・仲介手数料
  • 高齢になってからの住み替えのしやすさ

賃貸は住み替えられることが最大の柔軟性ですが、その柔軟性を使うたびに費用がかかります。何年ごとに住み替えるかで、実質的な負担はかなり変わります。

チェックリスト

いまの住まいのお金を並べてみてください。持ち家の方は上、賃貸の方は下です。

持ち家の方

  • 毎月の返済額(ボーナス払いがあれば、それも年額で)
  • 昨年の固定資産税・都市計画税(納税通知書)
  • 火災・地震保険の年額(数年契約なら年数で割る)
  • 管理費・修繕積立金(月額)
  • 直近5年で、修繕にいくら使ったか

賃貸の方

  • 家賃・共益費(月額)
  • 更新料(何年ごとに、いくらか)
  • 火災保険の年額
  • 次に住み替えるとしたら、いつごろか

書き出せたら、年額の合計を出してみてください。月額だけを見ているときとは違う数字が出るはずです。

買うかどうかは、これだけでは決まりません

ここまで金額の話をしてきましたが、住まいの選択は金額だけで決まるものではありません。

通勤、子どもの学校、親の介護、勤務先の見通し、その土地に住み続けたいかどうか。どれも金額に換算しにくいものばかりです。

この記事でお伝えしたかったのは、比べるなら同じ物差しでということだけです。そのうえで何を選ぶかは、ご家庭の事情で決めていただくところです。

今日のはじめの一歩

  • 納税通知書か、保険証券を1つ探す
  • 年額をメモする
  • 毎月の返済額(または家賃)に、その年額の12分の1を足してみる

足した数字が、あなたの住まいの実際の月額に近いものです。今日はそこまでで十分です。

執筆: マネタイプ編集部

最終更新 2026年8月14日

公的情報の確認日: 2026年8月14日

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